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麻生の山車曳き祭りが開催されました ~大麻神社例大祭2023~ 

まつり・祭り! 神輿・山車・下座・総踊りの競演に心も躍る

【年番:蒲縄】大麻神社より神輿が担ぎだされました(神輿は子ども神輿・大人神輿があります)「提供:行方市」

【大麻神社例大祭 麻生の山車曳き祭り】

年番:蒲縄(かばなわ)

期日:2023年10月14日(土)~10月16日(月)

大麻神社例大祭について

麻生市街地の北部に鎮座する大麻神社の創建は大同二年(807)とされ、現在の氏子は「蒲縄(かばなわ)」「下淵(したぶち)」「田町(たまち)」「本城(ほんじょう)」「玄通(げんづう)」の五地区が範囲となっています。2023年の年番は蒲縄(かばなわ)地区。
江戸時代、麻生村の「新田(しんでん)」「古宿(ふるじゅく)」については八坂神社の氏子として信仰するようになり、隣接する粗毛(ほぼけ)村は新庄氏の分家旗本領であったため上羽神社を信仰し、富田村は水戸藩領であり羽黒神社を村社として祀っていたとされています。

※大麻神社例大祭「大麻神社とまつり」より抜粋

 

神輿を先導する猿田彦大神について

猿田彦大神は古事記や日本書紀にも登場する神様。天照大神(あまてらすおおみかみ)の天孫である瓊杵尊(ににぎのみこと)の地上での道案内をしたのが猿田彦大神とされています。導きの神・進路開拓の神としての御神徳が高く,諸難や物事の始まりにあたって災厄を祓い運を開くとされ、祭礼で神様が御神幸される際には猿田彦大神が先導する習わしがあるそうです。

神輿を先導するのは猿田彦大神(さるたひこおおかみ)「提供:行方市」

大麻神社の山車曳きまつりについて

 

大麻神社の山車曳きまつりは、明治後期に麻生地区地域に伝えられ現在の形になったものです。
山車の前の手踊りは、「手古舞」の系譜をもつ優美な踊りであり若連(わかれん)が担っています。また、下座連(げざれん)と呼ばれる人々の囃子を奏でる音色も踊りと合わせて坪ごとに個性を有しています。

行方市麻生公民館駐車場では、5地区の山車が勢ぞろい!

大型人形を飾る山車!

京都「八坂神社」の祇園祭の山鉾のように飾り付けが風流華美となり、江戸時代にはこの山鉾が地方へと伝播していったとされています。
大麻神社の山車曳き祭りに大きな影響を及ぼしたのが、佐原祭礼(千葉県香取市佐原)で享保年間に山車と囃子から始まり江戸末期に大型人形を飾る形になったとされています。
大麻神社山車曳き祭りは明治後期麻生地域に伝えられ現在の形になったそうです。

※大麻神社例大祭「大麻神社とまつり」より抜粋

~踊りの競演・曲曳き~ 観客を魅了する5地区手踊りの競演と山車の曲曳き

踊りの競演

下座連の曲に合わせて若連集の踊りを披露。特に目を引くのが踊り手の色鮮やかな長着姿。

小さな子の法被姿はもちろん、頑張って踊る姿に思わず微笑ましく思う方も多いのではないでしょうか。

「総踊り」最初に披露するのは、年番の蒲縄です。 「提供:行方市」

男衆の踊りにも力が入ります!「提供:行方市」

曲曳き

山車の「の」の字回しの披露。山車の半間(車輪)に、てこ棒を当てて、「の」の字を書くように山車を回します。山車のちょうちんが動かないように、ゆっくり回すことが粋とされています。重量のある山車を回すのは全員の息を合わせ「せーの」と掛け声をかけあいながら。観客らは拍手で応援!

傾斜のある場所では山車の重さでなかなか回らないことも…観客からの声援に力を振り絞ります。

「縁の下の力持ち」とはこういうことなのかも…?

下淵地区。山車彫刻も多く美しく、重量級!

山車の「の」の字回しの時は周りから掛け声と声援が飛び交います。

お祭りフォトギャラリー

霞ヶ浦沿いを曳く蒲縄の山車

お稚児さんの諏訪さん。アナウンサーに好きな食べ物を聞かれると「紅しょうがとキムチです」と大きな声ではっきりと答えることができました。将来が楽しみ!

「提供:行方市」

「提供:行方市」

以前の大麻神社例大祭の記事はこちら

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。