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なめがたダイアリー/茨城県行方市の取材記事をお届け!

勇ましい伝統文化、麻生祇園馬出祭りが開催されました。

人馬一体! 境内を駆け抜けろ

麻生祇園馬出祭り

 

■開催日:令和5年7月29日(土)~30日(日)

・宵祭り 7月29日(土)
・本祭り 7月30日(日)

 

■開催場所:麻生八坂神社(行方市麻生420)

麻生祇園馬出し祭りについて

 

行方市天王崎に位置する八坂神社で毎年開催されていた、麻生祇園馬出し祭りは4年ぶりの開催となりました。

麻生祇園馬出し祭りは、古宿、新田の二つの地区が中心となり行われます。この麻生祇園馬出し祭りで注目されるのが、暴れ馬と人が一体になり八坂神社の境内を走り抜ける姿です。

 

なぜお祭りに馬が?

馬出し祭りでは馬をヤマタノオロチ、神輿をスサノオノミコトに見立てているといわれています。

初日の宵祭りでは、神輿を先頭に稚児さんや神職が行列をなして地区内を練り歩きます。
2日目、本祭りでは八坂神社内で馬と神輿が勇ましい戦いを繰り広げた後、浜降りといって神輿が霞ケ浦に入ります。

 

※麻生祇園馬出し祭りは、行方市の無形民俗文化財に指定されています。

馬上のお稚児さんの凛々しい姿に、ギャラリーからも「かわいいー」の声が♪

神輿の飾りつけ

 

霞ヶ浦湖畔沿いにある八坂神社の境内は、松が植えられて風情ある場所です。

29日宵祭りに向け準備が進められていました。神輿の頭部にいただくのは鳳凰。八坂神社氏子たちが大人神輿、子ども神輿2基を飾り付けます。飾り紐(赤色)は2本の紐を使って長さをそろえてから、鳳凰を支える露盤(ろばん)に、担ぎ棒と神輿部分が離れないようしっかり結びます。結び目を見ると、正面から見た鳳凰の部分が「入」の形になっているのが分かります。飾り紐の結び方や色などは、地域によって違うのだとか。
鳳凰には、五穀豊穣を願い田んぼから採れたての稲をくわえます。

準備に取り掛かる地区の皆さん。安全のために飾り紐はきつく結び上げます。

「今年も豊作でありますように」田んぼから根っこのついたままの稲を飾ります。

神輿の準備も終わり、いよいよお祭りスタートです。お稚児さんの凛々しい姿を見ることができます。

2日目本祭 カメラマンも雄姿を狙う馬出し本番

無病息災・五穀豊穣・家内安全。また、これから行われる馬出しの安全も祈願します。

境内を塩で清め、神輿を先導します。

白い布と紐をかけられている馬は、当家と呼ばれヤマタノオロチを表現しています。

馬出し祭りの花形「前はんな」

 

前方の手綱を持つ人を「前はんな」、後ろの手綱を持つ人は「後ろはんな」と呼ばれています。

地区の青年の中から選ばれますが、特に馬と一体になり境内を疾走する「前はんな」は勇気のいる役割。子どもたちの憧れの存在です。

 

前の手綱を握るのが「前はんな」で、境内の直線を馬と走り抜けます。

神輿ではやし立てられた馬が暴れ、境内を走り抜けます。

前はんなは手綱をしっかり引いて振り落とされないようにします。

神輿を霞ヶ浦へ お浜降り

馬出し祭りもいよいよクライマックス! 神輿を霞ヶ浦へ

湖面がキラキラと輝く霞ヶ浦と神輿の画像。この先もずっと続いてほしい伝統文化の一つだと思えた瞬間でした。

八坂神社近くの施設

あそう温泉白帆の湯

温泉施設(食堂/休憩大広間)

日帰り温泉! 霞ケ浦を一望しながらのんびり心と体をリフレッシュ

行方市麻生421-3

天王崎観光交流センターコテラス

直売所、カフェ、展望テラス、足湯、観光交流センター

マルシェ&カフェ&展望&足湯 行方市の魅力をお楽しみください!

行方市麻生419-1

過去の麻生祇園馬出祭りの記事はこちら

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。