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なめがたヒストリー

【行方市沖洲】三昧塚古墳について

~茨城県立歴史館・特別展開催記念~

秋晴れが続いているのに少しづつ寒くなってきましたね><

皆さん体調のほうは大丈夫ですか?

どうも!からすです(^◇^)

 

さてさて、今回のなめがたヒストリーは沖洲地区にある三昧塚古墳を特集しようと思います。

今回これを特集しようと思ったのも、茨城県立歴史館での特別展「三昧塚古墳とその時代」が行われているからです。

 

行方市民だったら知っておくべき歴史。三昧塚古墳の歴史…始まりはじまり~~♪

三昧塚古墳とは…

三昧塚古墳は行方市沖洲に在する古墳で、全長85m、後円部の直径47m、前方部幅36.5m、後円部の高さ8m、前方部の高さ6mの規模を持つ(現在の墳丘は半分以上削平)、5世紀後半に築造された前方後円墳です。

 

昭和30年、霞ヶ浦の堤防を作るための土砂採取工事により、古墳の一部が壊されたことをきっかけとして緊急発掘調査が実施されました。

 

墳丘には円筒埴輪が3重にめぐらされ、後円部の中心には頂部から2.7mの場所に箱式石棺の中に足を伸ばした形で遺体が埋葬(伸展葬)されていました。

 

遺体と一緒に埋葬されていたもの(副葬品)としては、馬形飾付冠・垂飾付耳飾・平縁変形四神四獣鏡等や、竹串・玉類・剣・戟・甲冑・円筒埴輪・形象埴輪(人物・鹿・牛・犬)などが出土しています。

 

三昧塚古墳は今は公園として整備されています。

後円部の頂部には出土状況がわかるタイルがあります。

どのように発掘されたかわかりますね(^◇^)

古墳の上からは霞ヶ浦が一望できます!!!

三昧塚古墳出土の副葬品について…

三昧塚古墳ではたくさんの副葬品が出土しています。

 

遺体と共に埋められた副葬品は、5世紀後半当時の文化を見ることができます。

今回、茨城県立歴史館の特別展「三昧塚古墳とその時代」で実際に見ることのできる副葬品をさらっと解説いたします。

 

●馬形飾付冠(うまがたかざりつけかんむり)
三昧塚古墳の出土品で最も有名、かつ特異なもので、合計8頭の馬の飾りが付いた冠です。

茨城県指定文化財に指定されています。正面のリボン状の飾りや、樹木の文様を切り抜いた技術は国内でも例がないものになっています。制作当時の技術の高さに驚かされます。

 

●垂飾付耳飾(すいしょくつきじしょく)
遺体の頭蓋骨の左右から出土していることから考えておそらくピアスやイヤリングの類のものであったろうと考えられる遺物です。鎖を作る技術に驚かされます。

 

●平縁変形四神四獣鏡(ひらふちへんけいししんしじゅうきょう)
鏡の穴の中に紐がわずかに残っており、埋葬当時の織物の技術をうかがい知ることのできる鏡です。

鏡に紐が付いたまま残っているという点で非常に重要な遺物です。

茨城県立博物館の特別展「三昧塚古墳とその時代」では、馬形飾付冠のレプリカを実際に被ることができます!

これは楽しみですね♪

おわりに:筆者からすの三昧塚古墳に関して思う事…

筆者からすは考古学が専門ではないので、きちんとした知見を述べることができないかもしれませんが…三昧塚古墳に関して思う事を書こうと思います。

 

三昧塚古墳の成立する時代は5世紀。

5世紀といえば「宋書」倭国伝の中に登場する倭の五王の時代ですね。

 

大和朝廷がだんだんと成立してきて大王(おおきみ)が現れ南朝に使いを送っている時代です。

大和朝廷が大陸と交流を始めた時代と同時代に三昧塚古墳は造られました。

三昧塚古墳の出土遺物を見る限り、東国の豪族の力も侮れません。

 

おそらく霞ケ浦の水利を利用した広域にわたる古墳文化圏が繁栄していたことが考えられます。

その中心になっていたのが三昧塚古墳なのではないでしょうか。

 

馬形飾付冠の馬のモチーフも、時代は下りますが『常陸国風土記』に登場する「麻生の里」から馬が朝廷に献上される記事を考えても馬というものが人々の生活の中で非常に重要な位置を占めていたのではないかと思うのです…。

 

三昧塚古墳の出土遺物からは5世紀の東国の豪族の生活が想像できますね。

こんな歴史ロマンを感じることができる古墳が行方市にあることを誇りに思います。

 

以下が三昧塚古墳の地図になりますので実際に行ってみてくださいね(^^)/

三昧塚古墳にはわかりやすい模型もあります!

茨城県立歴史館の特別展「三昧塚古墳とその時代」について

現在茨城県立歴史館では特別展「三昧塚古墳とその時代」が行われています。

 

平成28年10/8(土)~11月23日(水)の期間で開催されています。

 

三昧塚古墳について詳しく知りたい方はぜひぜひ足を運んでみてください。

 

詳細はコチラ→茨城県立歴史館

実際に出土した石棺を見ることができます!

三昧塚古墳にこんなに知れるのは今回だけです!

協力

・行方市役所 生涯学習課
・茨城県立歴史館
・明治大学

 

参考

・茨城県立歴史館『平成28年度特別展 三昧塚古墳とその時代』(茨城県立歴史館 2016)
・玉造町史編纂委員会 編『玉造町史』(玉造町役場、1985)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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