【西蓮寺】 7日7夜、堂内に読経が響く『常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)』
なめがた日和編集部
常行三昧会 末日の籠行列
行方市玉造にある西蓮寺では伝統行事である『常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)』が行われました。
毎年9月24日~30日に行われるこの常行三昧会は、7日7夜にわたり常行堂内を廻りながら独特の節回しで立行誦経する大法要です。
※西蓮寺 常行三昧会は行方市指定無形民俗文化財です。
■西蓮寺とは?
延暦元年(782年)に桓武天皇の勅願により最澄の弟子であった最仙上人が創建したと伝えられます。
■常行三昧会のはじまり
寛治年間(1087~94)に地元の長者が比叡山より移したものとされます。この長者伝説は各地に残る八幡太郎義家伝説に酷似しています。奥州征伐の折、豪勢に振舞ってくれた唐ヶ崎長者の力を恐れた義家が長者を滅ぼし、生き残った長者の娘が一家の供養のためにこの法要を始めたのが起こりとされています。
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駐車場の目の前に、「きっとこれは古いんだろうな」と思わせるどっしりと構える仁王門。
参道の奥の方からはお経が聞こえてきます。
石段を上がると目の前に大銀杏の木が迎えてくれました。11月後半にはこの緑の葉が黄色に染まり見事なんだろうなとぼんやりしていると、檀家の方が「今なら薬師堂で護摩祈願が始まったばかりなのでどうぞ」と案内してくれたので、お言葉に甘えて中へ。
パチパチと燃える護摩木、古いであろう太鼓と鐘にお経…全く別世界に来てしまった感覚です。
お経も終わり火炉の炎も僅かになったところで、僧侶から護摩の意味を教えていただきました。
その後順番にお焼香をし祭壇脇へ、煙を自分の痛いところや良くなりたいところへ招くとよいと聞いた記者は、必死で全身へ煙をいただきました。
…煩悩ばかりです…
薬師堂から出てくると、すでに本堂の前では籠行列の準備が整っていました。
先頭には拍子木を打つ白装束姿の方、裃姿の方の後に僧侶の方々と続き一番最後に時代劇でお殿様が乗るような立派な籠を4人で担ぎその横には赤い傘を持つ人が、中には大僧正がお乗りになっています。
本堂から一列で練り歩き常行堂の中の祭壇には新仏のお位牌や古いお位牌が壁いっぱい天井にも届くくらいありました。お位牌の色を見るだけで、西蓮寺の長い歴史がわかります。
今年の常行三昧会は終了してしまいましたが、11月下旬ころには大銀杏が見ごろになることでしょう。
機会がありましたら是非お出かけください。
- 09:00〜18:00
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