昨今、ランクを問わなければ誰でも簡単に大学に進学出来ます。しかも推薦入学が殆どなので私立大学進学者の過半数が入試を受けることなく進学しています。
　では、そのように安易に進学した生徒のその後はどうなるのでしょうか？

　大学における平均中退率は全体で８％弱で、大学によっては２５％を超えている大学すら有ります。画像にて情報を提供してありますが、大学のレベルの低さと退学率がリンクしています。また、同レベルで比べると殆どが受験を経て進学する国立大は半数以上を推薦入学に頼る私立大学より退学者が少ないことも見て取れます。

　結局は『ありがたみ』が違うわけです。上位ランク大学の合格は受験にせよ推薦にせよ相当量の努力を必要とします。努力して合格を手に入れた生徒は大学および大学生活を大切に感じているからこそ入学後も努力しますし、辞めることも少ないです。反面、安易に入れる大学に進学した生徒にとって大学生であることは大した意味を持ちえず退学する、または大学の学びに自分の気持が追いつかず授業に出なくなり結果的に留年や退学をする場合が有ります。

　都内の私立大学に通わせるには有名無名にかかわらず４年間総額で1,000万円以上の大金が必要です。また、前半の２年間で四年総額の７割が掛かってしまうので途中退学をすれば軽く５００万円以上の費用が無駄になります。

　つまるところ、大学進学は高校までに充分に学んで受験して受かるだけの学力をつけ、学びを進めたい分野をはっきりと意識し、そのうえでちょっと背伸びをして進学先を決めて、受験なり推薦なり都合の良い方法で進学することが大切なのです。
　私的な見解ですが、大学進学前に充分に学んでおくことは大学生活、そしてその後の人生を決定づける非常に大切なことだと思います。