コロナ禍もありオンライン指導を行なう業者が急激に増えました。指導方式としてはオンラインで個別指導を受けるものと学習コンテンツを見て自分で学ぶものの二種が大半を占めています。
オンライン個別指導に関してはそれ程悪いものではないと思いますが、指導する講師の質は殆どが褒められたものでは有りません。また、優秀な学生や実績の有る講師を選ぶと突然高額になるのが欠点です。でなければ個人指導で月額数千円〜は成り立つわけが有りませんし、実績のある講師や有名大の学生を選ぶと急激に料金が跳ね上がるのも頷けます。一説には時間単価２万円の学生や講師も居るそうです！
学習コンテンツで自学する方は問題大有りです。とにかく続かないことが問題です。始めても３ヶ月程度で止める子が多く、１年継続率でも３割を大きく下回っているそうです。オンライン英会話に至ってはたったの６％なんです！
私が思うところでは、これが続けられる子は単なる問題集でも自学出来るし、そもそも元より成績の良い子でしょう。学習レポート等はよく出来ていますがそれをどう使うかをケア出来る指導者が居なければ単なる結果報告でしょう。

纏めると、
・オンライン指導は最低賃金程度の安価で学生を雇い問題と模範解答を与え、そこからの指導法は各自任せ。一方で実績のある良い講師はかなり高額になる。
・コンテンツ学習は内容的には悪いものではないが、学習レポートを用いてキチンとケア出来る指導者がいない限り元より優秀な子以外結果は得られない。
ということだと思います。

当塾も時代の流れからネットを用いた指導を考えてはいますが、
・現状の授業を維持しながらオンライン学習の生徒たちのフォローが出来るか
・どの程度のスクーリングで結果が出せるか
等沢山の問題があり導入には至っていません。
コロナ禍で重要な学年を過ごした児童や生徒の学力はそれ以前と比べて明らかに劣っていることからもオンライン指導の限界が解ります。

当志学塾では、指導は対面授業で！という考えのもと指導をしてきましたが、時代の求める指導のかたちの変化、及び地方における少子化を踏まえ、継続的に地域の子供たちにとってより良い指導のかたちを模索していくつもりです。良い具合に対面指導とオンライン学習が組み合わせられハイブリッド教育のスタイルが確立できると確信した際にはオンライン学習を導入する予定です。