前々から気付いていましたが、中学・高校での数学の出来不出来は小学校３年生ぐらいまでに決まってしまいます。かけ算・割り算を習ったばかりの時点で探求的思考を持ったかどうかが鍵となります。探求的思考とは、単に計算が速いとかミスが少ないとかではなく、いかに計算を利用するかを様々な物事に当てはめ、きちんと適応を理解しながら計算によって結果を導くという作業です。ご家庭や塾で出来ることとしては、既習範囲を理解し確実に現状で解けるであろう思考力を必要とする問題にアプローチさせ、なるべく自力のみで解くことを習慣づけることです。これにより「追い求めれば答えは得られる」という考えが身につきます。ちなみに、単なる反復練習でそれなりの好成績を得られるのは中学２年生まででしょう。　

数学的思考は推察力に繋がります。状況を冷静に捉え、分析し、推論を組み上げるという作業には数学的思考は欠かせません。医学部の入試に数学があり、超難問で出来ているのも状況把握からの推察力が高い人間を将来の医師として選びたいからに違いありません。とにかく社会人になった後、人の上に立つ人材には欠かせない能力と言えます。

『計算が出来ること』＝『先の数学も大丈夫』では無いことに気づいて、思考力という観点からのアプローチも加えながら子供たちを育てていくことをおすすめします。

※火曜日の小学生クラスは現在在籍者少数ですので即ご参加頂けます。金曜日の英語は若干名のみ受け入れ可能です。