なめがた今昔物語
~ごぼう畑から出た人骨~
今回のなめがたヒストリーは昭和46年4月17日に発見された麻生町四鹿に、ごぼう堀りをしていた時に発見された石棺です。
※人骨の写真も手元にあるんですが、大人の事情で写真の掲載はヤメておきますね><
行方郡麻生町で、埋蔵文化財の発掘が始まった当初に発見されたものです。
四鹿の農家の方がごぼう掘りをしていたところ、地下約1メートルの所に石室みたいなものがあり、覗いてみたら中に白骨が入っていたのでビックリ! 思わず警察に届けたというものです。
発掘されたのは50センチほどの直刀1本、鉄斧1本。古墳時代末期のものと思われる人骨18本と下は1本、頭骨が2つ、石棺に使った石は筑波石だったそうです。
当時の新聞には以下のようにあります。
畑掘ったら人骨 “古墳時代”を思わぬ発見 麻生町
行方郡麻生町で、人骨の入った石棺が発見され、同町教委は17日、県文化財保護員会の海老原幸さんに鑑定を依頼、発掘調査を行った。この結果海老原さんは「人骨や石棺から判断して約1300年以前の古墳時代のものとして推定される」といっており、同地方での文化を知るうえでの貴重なものとみられている。これまでこの種の石棺は、同郡潮来町や鹿島地方で発見されているが、麻生町では初めてのもので、同町教委では貴重な資料として注目している。
発見したのは同町四鹿、農業後藤久左衛門さん(29)。後藤さんは16日午後4時ごろ近くの畑でごぼう掘りをしていたところ、地下約1メートルに石室みたいなものがあり、覗いてみると中に白骨が入っていたので麻生署に届け出た。
この石棺は長さ1.8メートル、幅80センチ、深さ90センチの大きさ。いずれも平らな意思でヨコ4枚、タテ1枚を組み立て、5枚の石でふたをし、中には人骨18本と下歯1個、頭骨が2つ並べてあり、そのわきに長さ約50センチの直刀1本が置いてあった。石棺に使った医師は筑波石と推定され、ネズミ色をおびてすでにくさりかけ、粘土化したところが目立っていた。
現場は鉾田―麻生線の四鹿坂上から西へ約200メートルはいった畑の真ん中。調査に当たった海老原さんの話では「人骨は歯や頭の骨などから見てかなり若いものと推定されるが、男女の判断は困難なようだ。この種の石棺は県下でも各地で発見されており、珍しいものではないが、行方台地、特に麻生町では遺跡調査でも出てこなかったので、この地方ではかなり貴重なものだ。いまのところ発掘した埋蔵物は人骨と直刀だけなので生活状況などはわからない」といっている。
石室が見つかった畑に集まった警察と教育委員会の方々
石室を発見した方のごぼう掘り機
筑波石を使った石室(この中に人骨が収納されていました)
畑仕事をしていていきなり人骨が出てきたんだから当時の人たちは驚いたでしょうね><
考古遺物はこのようなひょんなことから発見されることが多いです。
現在でも行方市内では畑仕事の最中に古代からの土器を発見したり、近代の戦争遺物を発見したりする事があります。
今でもこの地に住んだ先人たちが「久しぶりっ!」と現代の私達に話しかけているようです。
もし、行方市内で畑などで考古遺物を見かけた時は悠久の歴史にロマンをはせてみて下さい!
※考古遺物を勝手に持ち帰ることは犯罪になるので絶対やめて下さいね!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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