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なめがた今昔物語

大正5年の茨城県蚕業取締庁麻生支部

~現在の美登利の場所にあった養蚕業の要~

ちょうど100年前の写真です。

人々の凛々しい顔がうかがえます。

大正5年の茨城県蚕業取締庁麻生支部の写真です。

 

写真の裏に大正5年1月2日と書いてあるので、きっとお正月の記念写真で撮ったものになると思われます。

 

行方市内で蚕業をやっていたことにびっくりする方がいらっしゃるかもしれません。

 

この頃の日本は第一次世界大戦(大正3年~大正7年)勃発により、戦場にならなかった日本からは国外への輸出が増大しました。

 

時の内閣総理大臣濱口雄幸は、金解禁と生糸の輸出という二本柱を掲げ国を主導し大成功をおさめました。

 

ちょうど、当時の日本国民は急速な人口増加で農業だけでは家計を支えていくことができず、農業以外にも工業に手を出していきました。生糸生産というのはその突破口であったのですね。

 

大正時代に隆盛を誇った生糸産業ですが、昭和4年の世界恐慌で繭の価格が大暴落し生糸産業農家は大打撃を受け、生糸産業は衰退してしまいます。

 

そんな大事件があったことも今は昔。

 

行方市内にも、生糸産業があったことをうかがい知ることができる貴重な写真です。

 

現在この場所には割烹美登利さんが立っています。

 

この蚕業取締庁の名残でしょうか。美登利の女将さんは、生糸を作る際に使うガラス棒の道具を家の中で見たことがあったそうです。

現在の美登利さんです。

上記の写真の場所は現在こんな風になりました。

参考文献…麻生町町史編さん委員会『麻生町史 通史編』(麻生町教育委員会 2002)

取材協力…割烹美登利

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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