なめがたヒストリー
~大太刀を持った子供たちが家に突っ込む~
こんにちは~~!からすです(^◇^)
いやぁ~思い返せば3年半前の近所のポストの歴史から書き始めたなめがたヒストリーも、今回でついに50回目となりました!
おめでとうございます~~( ̄▽ ̄ノノ″パチパチパチパチ
ありがとうございます~~~(*^^ノノ″☆パチパチパチ
さて、そんなわけで記念すべき50回目のなめがたヒストリーは、金上の太刀揉みについて取材してきました!
実は金上の太刀揉みは今から3年前に一度取り上げまして、記事にした(3年前の記事はコチラ)なんですが、筆者からすは実際に見たことがなかったのです…
今回は市役所と金上の皆さんのご協力により、筆者からすはこの目で見ることができましたので記事にさせていただきます!!
それでは記念すべき50号のなめがたヒストリーをご覧ください( *´艸`)
金上の太刀揉みが行われる高貴神社(通称:大六天)についていくつか説明させていただきます。
高貴神社は高皇産霊命(タカミムスビノミコト)・健速須佐命(タケハヤスサノオノミコト)・大物主命(オオモノヌシノミコト)の3神を祀っています。
高貴神社の後ろにある大六天王宮はその名のとおり大六天を祀っています。
大六天は何者かということは、かつてなめがたヒストリーで書いたことがありますので、こちらを参照してみてください。
高貴神社は神道の神、そして大六天という仏教の仏を祀っている神仏習合の形を残している神社といえます。
しかし行方市は神仏習合が多いですね~今回の取材でも本当に思いました。
この高貴神社の社殿の中に、太刀揉みで使用する大太刀は奉納してあります。
大六天王宮
高貴神社の拝殿前から
前方が、小学生用の大太刀(290cm)
後方が、かつて使用していた(現在は廃絶)の青年用大太刀(320cm)
太刀揉みは毎年6月15日(休日平日関係なく)、行方市三和地区金上の高貴神社で行われている伝統行事です。
高貴神社の氏子である金上の住民の全50軒が参加する行事です。
氏子たちは祭りの前日の6月14日から集落センターに集まりおにぎりを作ります。
おにぎりの具はゴボウと鶏肉の炊き込みご飯と決まっているそうです。
なぜその具なのかは誰も由来は知らないそうです。この辺は郷土色が出ていて面白いですね!
ちなみに筆者からすはこのおにぎりを食べました! 味はかなりおいしいです(*'▽')
話が脱線しました。元に戻しましょう。
6月15日小学生の男の子たちは学校が終わると、高貴神社に集まります。
そして社殿の中に奉納してある大太刀を携え、北浦へ清めに行きます。
子供たちは大太刀をもって北浦へ出発です。
年に一度の行事に子供たちはやる気です!
大太刀を持つ子供たちに「重い??」と聞くと「軽ッ!軽ッ!」と言っていました。頼もしいですね~
さすが金上の大自然の中で育った子供たちは、この大太刀程度は重くはないようです。都会っ子のような弱気は言いません。
北浦湖畔に着くと子供たちは大太刀を水に浸して清めた後、よく拭いて再び高貴神社へと向かいます。
北浦の水で大太刀を清めます。
よく拭いていよいよ太刀揉みの始まりです!
神社に戻ると社殿に向かって一発目の太刀揉みを行い祭りの始まりです。
「わっしょい、わっしょい、わっしょいよッ!!!!!! で~ろぉ~、で~ろぉ~、で~ろぉ~~~っ!」
子供たちの声が森の中にこだまします。
社殿に太刀揉みをした後は金上の集落全軒を周ります。
ここから3時間に渡る長丁場の始まりです!
高貴神社に戻ってきました。
社殿に向かって一回目の太刀揉みです。
周る家に着くと子供たちは「太刀揉みに来ましたぁ~~!」と大きい声で家の方を呼び出します。そして、太刀揉みを行います。
子供たちが元気よく太刀揉みをしたあとに、一緒について回る大人たちは、家の方に盃で清酒を振る舞い、高貴神社のお札とおにぎり2個を配ります。
これを全軒行うのだから大変ですよね(>_<)
家の人に配るお札と清酒です。
子供たちは一軒一軒元気に太刀揉みです。
最後の太刀揉みを終えるとあたりは真っ暗です。
「今年の太刀揉みはどうだった?」と子供たちに問うと元気に「おもしろかった!楽しかった!」答えてくれました。
最後に高貴神社でお祈りをして今年の太刀揉みは終わりになります。
神社の鈴を誰が鳴らすか競争です(笑)
今年の金上地区の厄除と五穀豊穣を願います。
今回取材させていただいた金上の太刀揉みは小学生の男の子のお祭りです。
今回は小学校5年生2人と3年生1人で行事を行ってくれました。
なんと再来年は太刀揉みをやる男の子が1人になってしまうそうです。
行方市のどこの地区でもそうですが、少子化の影響で伝統行事が本当にギリギリの所まで来ています。
私たちはもう一度伝統行事について考え直さなければならないのでしょうね。
なめがたヒストリーでは何度も書いていますが、一度失うと伝統は取り戻すまで大変なんです。
太刀揉みのような地域コミュニティを支える素晴らしい伝統行事は明日につなげて行きたい。
祭りを楽しむ子供たちの笑顔を明日につなげたい。
本当に心から思いました。
来年も再来年もその次の年も…
ずっとずっと金上の太刀揉みが続いていくことを願っています。
金上の子供たちは本当に元気で、私もたくさん元気をもらいました(^^)
・金上地区の皆さん
・河野勝雄「大六天・高貴神社沿革についての一考察」
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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