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なめがたヒストリー

【特集】元号を通して歴史を考える

~これからもなめがたヒストリーを末永く読んでいただくために~

2015/04/21

こんにちは! 寒かったり暑かったり不思議な天気ですねー♪

からすです!

今回のなめがた日和の特集は、今後もなめがたヒストリーを末永く読んでいただくために歴史では必須だけど、あまり知らない(というか知る手段のない)元号に焦点を当てて特集してみようと思います!

平成・昭和・大正・明治・慶応…

遡ればたくさんある元号ですが、超わかりやすく言うと…

年の数え方です!!!

最近は西暦にずいぶん主導権を取られていますが日本の大切な文化である元号について解説します~♪

気張らずにゆったりとご覧下さい♪

元号とは?

なめがたヒストリーでも、何回も登場している元号。

日本だけではなく、過去には中国、ベトナム、朝鮮半島などアジア各国様々な国で使用されていました。

元号とは君主が特定の時間に名前を付けることにより、時と空間を支配するという思想に基づいて出来上がっているシステムです。

この元号の始まりは、紀元前140年の漢の皇帝に建元という元号が出来たのが始まりです。

日本で初めてできた元号は皆さんご存知の大化(645~650)です。大化の改新で有名ですね。

この大化から何回かの元号がない空白期間を経て大宝(701~704)という元号が誕生します。

この大宝という元号から現在の平成に至るまで約1300年間一度も途切れることなく続いていることになります。

元号はどんな時に変わるの?

この元号は大きく分けると4種類の変更方法があります。

1:皇帝・王・君主・実力者の即位などで改元する代始改元
2:良いこと(吉事)があった場合に改元する祥瑞改元
3:災害や怪異があった場合(凶事)があった場合に改元する災異改元
4:革命が起きそうな年に改元する革年改元

この四つです。例を出すと…

【代始改元】
天平勝宝(749~757)…孝謙天皇即位のための改元(日本初の代始改元。)
文禄(1592~1596)…後陽成天皇即位のための改元(実際は豊臣秀吉による改元。)
承応(1648~1652)…徳川家綱将軍就任のための改元(初めて表向きも将軍就任による改元。朝廷の力が弱くなってくる時代。)

【祥瑞改元】
大宝(701~704)…対馬から金が献上されたことによる改元
慶雲(704~708)…西の空に縁起の良い雲が見えたことによる改元(筆者が個人的に最も意味のわからない改元)
天平(729~749)…背中に「天王貴平知百年」の文字が書いてある亀が朝廷に献上されたので改元(筆者的には、そんな野生の亀いねえよッ!とツッコミを入れたくなる改元)

【災異改元】
仁治(1240~1243)…ハレー彗星、地震、旱魃による改元
万延(1860~1861)…江戸城火災、桜田門外の変等の災異による改元
慶応(1865~1868)…社会情勢の不安による改元(禁門の変など)

【革年改元】
延喜(901~923)…辛酉革命思想による改元
文久(1861~1864)…辛酉革命思想による改元
元治(1864~1865)…甲子革令思想による改元

なんか字だけ見ると相当難しい話してますね(゜д゜lll)
つまり、君主が代替わりする。すごく良いことがある。すごく悪いことがある。そんな感じで元号は変わっていたんですねー
そして、一番難しい、革年改元がよくわからないと思いますので説明します。
この革年改元は日本においては辛酉革命甲子革令の二つがあります。
まず、辛酉革命とは、十干十二支の組み合わせで、辛の年は金属と陰をつかさどっていて、酉の年も金属と陰をつかさどっているので辛酉の年はダブル陰気で最低最悪の縁起がメチャクチャ悪い年ということになります。この年に革命が起こると怖いのであらかじめ改元してしまう。これが辛酉革命による改元ということになります。
そして甲子革令ですが、この甲子の年は十干十二支60年の始まりの年。始まりの年なので何か起こるかも知れない。怖いッ!改元!という改元です。

明治以前はそんなことで改元するの!?という改元がたくさん行われていたのです。おもしろいですねヽ(・∀・)ノ

一世一元の制と昭和という元号

さて、明治からはそのようにコロコロと改元することもなくなりました。

いわゆる一世一元の制の登場です。

一世一元の制とは元号を天皇の在位中は変えないという制度です。

改元による権力闘争を無くすという目的と、国民に流れる時間を一体化させて近代国家へと歩みを進める足固めをした制度であると言えます。

ここから明治・大正・昭和・平成と皆さんにも馴染みのある年号があらわれてくると思います。

この一世一元の制のおかげで、日本の元号の歴史始まって以来の大記録が生まれます。

それが昭和という元号です!

みなさんはあまりに馴染み深過ぎてなんのことかわからないでしょう。とりあえず下のランキングをご覧下さい。

【日本の元号の長さランキング】
1位:昭和…62年2週間
2位:明治…44年10ヶ月
3位:応永…33年9ヶ月(室町時代)
4位:平成…27年(継続中)
5位:延暦…23年8ヶ月(奈良時代)

【世界の元号の長さランキング】
1位:昭和…62年(日本)
2位:康熙…61年(清)
3位:乾隆…60年(清)

昭和堂々のぶっちぎりで日本一の長さの元号、その上歴史上でも世界一の長さの元号です。

あまりに身近すぎてわからなかったですねー。

筆者は昭和61年生まれなのでこのような視点で見ると非常に感慨深いです。

元号以外の年の数え方

元号についてつらつらと書いてきましたが、日本では元号以外の年の数え方が3種類存在します。それが1:西暦 2:皇紀 3:天皇の即位年数による記述です。

1つ目の西暦は誰でも知ってるキリストの誕生(実際はズレていますが…)を起源としたグローバルスタンダードの年数の数え方ですね!今年は西暦2015年です。

2つ目の皇紀は初代天皇である神武天皇が即位した年を起源とする年の数え方で、明治~戦前まで使われました。今年は皇紀2675年です。

3つ目はなめがたヒストリーには比較的多く登場する記述の仕方で、天皇の即位年数による数え方です。これは大宝という元号以前の元号の空白時代を表すために使われる表し方で、『古事記』や『日本書記』や『風土記』などのなめがたヒストリーでよく登場する本で使います。神武天皇2年や、応神天皇15年のような使い方をします。現在では全く使われなくなった使い方ですね。

このように日本では元号以外にもたくさんの時間の数え方があります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

歴史というものは時間を共有して初めて同じ歴史を共有できます。

過ぎ去った時の中で私たちがその時代を認識できるのはに名前がついているからです。

なめがたヒストリーの中ではいつも西暦と元号を同時に表記しています。

今度なめがたヒストリーを読んでいただいて元号を見かけたらそこに歴史を感じていただけると幸いです。

今後もなめがたヒストリーが末永く続きますように。

行方市が末永く続きますように。

日本の歴史が末永く続きますように。


参考文献

・もぐら・藤井青銅『アラサーの平成ちゃん、日本史を学ぶ』(竹書房 2015)
・兒玉伸昭「時間に名前をつけるユニークな紀年法 元号は日本人の生活や文化にどのようにかかわり合っているか」(『全水卸 生産と消費を結ぶ水産物流通情報誌』全国水産卸協会 2015)