なめがたヒストリー
~1月18日に要小学校でどんど焼きが行われました~
お久しぶりです!
平成26年になりましたね! からすです!
今年も1年なめがたヒストリーの編集をいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします!
さて、今回は要小学校で行われましたどんど焼きという民俗行事をちょっとだけ深く考察していこうと思います!
まず、どんど焼きとは何か。ということを紹介いたします。
どんど焼きとは、小正月(1月15日前後)に行われる火祭の行事で日本全国に分布し、民俗行事として行われています。
地方によって様々ですが、大概の場合は道祖神のお祭として行われるところが多く、また、元旦にやってきた年神様(歳徳神)を天にお送りする行事としても行われています。
行方市ではどんど焼きという呼び名の他に、ワーホイや鳥追いという名前で行われている地域もあるので、この名前の方が馴染み深い人もいるのではないでしょうか?
どんど焼きの意味として
(1)どんど焼きの火にあたると病気にならず長生きができる。
(2)どんど焼きで焼いた餅を食べると病気にならない。
(3)正月に書いた書き初めを燃やすと字が上達する。
などと言われています。
行方市のお年寄りに聞くと
「今は田んぼが少なくなったけど、昔はこの季節になるとそこら辺の田んぼでどんど焼きをしていたよー」
という声を聞くことができます。
これがどんど焼きの大体の解説です!
ここからなめがたヒストリーはいつも通り少し掘り下げて解説してみることとします。
まず、大概のどんど焼きの祭神とされる道祖神とはいったいなんぞやということで道祖神の解説をしようとおもいます。
道祖神の石塔
(撮影:行方市富田一乗寺境内)
道祖神は、道端にあってそこを通る人やその周辺に住む人々を守ってくれる神様です。もう少し正確にいうと、村境や峠、道の辻などの境界に祀られていて、外から村の内に侵入しようとする悪霊を防ぎ、恐ろしい疫病や災厄から守ってくれる信じられている民俗神です。
行方市内にも道端によく建っているので見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
道祖神は、信仰が中国から古代の日本に伝わり、はじめはヒダル神・柴神といった在来の行路神の信仰と結びついていて旅の守り神とされていました。それと同時に日本で古くから境界の神として信じられていた塞の神とも同一視され、防御神の性質も備えています。
わかりやすく言うと集落の入口で災いから人々を守ってくれる神様ですね!(笑)
この神様がどんど焼きの中心にいます。つまり、一年の災いを入り口で塞ごうという意味も込められているんですね!
次に歳徳神を解説します。
歳徳神(『天保新選永代大雑書萬歴大成』より)
歳徳神は別名は歳(年)神とも言われ、その年の福徳を司る来訪神です。正月にやってきて小正月に帰るとされ、その見送りにどんど焼きで天に見送るともされています。
歳徳神は有名な八王子の母でもあり、牛頭天王の妻の頗梨采女(はりさいじょ)とも同一視されているので、それはもう徳の高い神様です!
わかりやすく言うと毎年お正月に来るすごい神様です!(笑)
歳徳神は別名は歳(年)神とも言われ、その年の福徳を司る来訪神です。正月にやってきて小正月に帰るとされ、その見送りにどんど焼きで天に見送るともされています。
歳徳神は有名な八王子の母でもあり、牛頭天王の妻の頗梨采女(はりさいじょ)とも同一視されているので、それはもう徳の高い神様です!
わかりやすく言うと毎年お正月に来るすごい神様です!(笑)
実は、どんど焼きはただ火をつけるだけではなくて、このような神様をお祀りする祭だったのですね!
この道祖神や歳徳神の庇護を受けられるように、しめ縄や書き初め、お餅などを焼き、無病息災を願うという意味が込められているのですね!
さて、本当は別名の鳥追いといいう名前の由来や、餅についての考察も加えたいところですが、長くなってしまうのでまた機会があれば解説するとして、本題の要小学校のどんど焼きをご紹介いたします!
まずは、どんど焼きに必要なお餅をついてみんなで食べます!
そしてならせ餅を作って無病息災を願います!
みんなでお餅を作って食べました! どんど焼きと言ったらお餅ですよね!
ならせ餅です!紅白緑で3色の彩り鮮やかな餅が飾られています!
さて、要小学校のどんど焼きですが、高さ約3メートル、一辺あたり3メートルぼどの大きなものです!
竹で出来た正方形の大きなどんど焼きは、見た目は小屋といったほうがいいでしょうか(笑)
どんど焼きで火が放たれる場所です! 迫力があります!
火事にならないように消防団も放水して準備万端!
いよいよ火を放ちます!!
点火!!!!!!
勢い良く燃えています! 天まで届けー! この思いー!
こうして、児童の無病息災の願いをのせ、どんど焼きの煙はてんたかくへと登ってゆくのでありました…
要小学校も来年閉校になってしまうのでどんど焼きができるのも残すところも今年を入れてあと2回になってしまいました。
来年が要小学校、最後のどんど焼きとなります! 寂しくなってしまいますね…
小学校が統合されてどんど焼きが行われなくなっても、子どもたちの心の中の伝統を思う灯火は、いつまでも明るく輝いていてもらいたいものです。
・戸部民生『日本の神々 多彩な民俗神たち』(新紀元社 1998)
・麻生町史編さん委員会『あそうの石仏石塔』(麻生町教育委員会 1998)
・神宮館編『永代大雑書萬歴大成』(神宮館 1998)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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