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なめがたヒストリー

【山車4台の競演】手賀祇園祭に密着してきました(^^♪

~手賀祇園祭の特徴を徹底分析~

いやぁ~みなさん! おひさしぶりです!!

なめがたヒストリーでは1年ぶりのからすです(*^-^*)

さて、今年も各地区での祇園祭の季節がやってまいりました。

 

行方市内で開催されてる祇園祭に関しては過去のコチラの記事をご覧ください。

【大特集】市内の9つの祗園祭【行方の夏】

 

今年は手賀祇園祭を大特集したいと思います!

 

4台の山車が共演するこの手賀祇園祭!

 

どうぞご覧ください~♪

手賀祇園祭とは…

 

手賀地区は『常陸国風土記』に“堤賀里(てがのさと)”として記され、「手鹿」という大和朝廷に抵抗した人々が住んでいました。

 

この古よりの歴史を有する手賀地区に鎮座する2つの神社、手賀八坂神社と荒原神社のお祭りが手賀祇園祭です。

 

現在は2基の御神輿と4台の山車曳きを見ることができます。

手賀祇園祭の御神輿について…

かつての御神輿

担がれていた頃の手賀祇園祭での御神輿

現在は綺麗な台車で運ばれていますが、手賀祇園祭での御神輿は、かつては担いで町内を渡御していました。

 

写真は昭和50年代の手賀祇園祭での神輿渡御の写真です。

 

現在も渡御の際に使用する竹の先につける行灯や、神輿を置くためのウマを担ぐ人の姿も見えます。

 

当時も神輿が2基あるのが見ることができます。

神社と御神輿

手賀八坂神社を出る手賀八坂神社の御神輿

それではまず、手賀八坂神社の説明をします。

 

手賀の中心街のど真ん中に鎮座するこの神社は、創立年代は不詳ですが、延享2(1745)年に遷宮されたと年紀のある棟札があり、江戸時代には確実に存在していたことがわかります。

 

かつては船津湖岸にあったとされますが、水害のため現在の場所に移動したとされています。

 

祇園祭の祭神である素鵞嗚命をお祭りするのが、この手賀八坂神社です。

荒原神社を出る荒原神社の御神輿

次に、荒原神社。

 

この神社は手賀の中心街から外れた山の中に鎮座しています。

 

一説には『常陸国風土記』の中に記される“里の北に位置する香嶋神子之社”とも言われるこの神社は、祭神は武甕槌命、社伝によると大同2(807)年に鹿島神宮の御分霊を鎮座させたとの事です。

 

御神輿は、手賀八坂神社の物と比べるととても大きいです。

御仮屋

御仮屋の準備にあたる手賀地区の皆さん
手賀地区で御神輿を鎮座する御仮屋は、ソーノダイマートの横にある手賀稲荷神社の正面に祭り当日の朝6時から建てられます。

現在の御仮屋は平成28年に新築したもので、今年で3年目だそうです。

大工さんが指示を出しながら約2時間ほどであっという間に組み上げてしまいます。

この御仮屋に2基の渡御してきた御神輿を鎮座させます。

手賀地区で御神輿を鎮座する御仮屋は、ソーノダイマートの横にある手賀稲荷神社の正面に祭り当日の朝6時から建てられます。

 

現在の御仮屋は平成28年に新築したもので、今年で3年目だそうです。

 

大工さんが指示を出しながら約2時間ほどであっという間に組み上げてしまいます。

 

この御仮屋に2基の渡御してきた御神輿を鎮座させます。

神輿渡御の風習

神輿渡御の際に目印となる砂

朝に準備を行う時に道路に土を撒いているトラックに遭遇することができます。

 

この土は神輿渡御を行う時に、神様の通る道が分かるようにする目印だそうです。

 

そして、手賀地区の神輿の最大の特徴が神輿を一切揉まないという風習です。

 

静々と町内を渡御することにより、七難除けになると言われています。

御神輿の渡御

鳥名木祈願所での祈願

神輿当番は4つのグループが順番で行っており…

 

 横須賀・鳥名木
→小座山・新宿
→竹の塙・船津
→新田・宿

の順に当番を回しています。

 

それぞれの地区には祈願所があり、当番地区の祈願所には振る舞いが用意されます。

 

ちなみに今年の神輿当番は横須賀・鳥名木地区でした。

御浜降り

船津の霞ヶ浦堤防(船津浜)にて御浜降り

本祭1日目の夜に霞ヶ浦堤防(船津浜)で御神輿の御浜降りが行われます。

 

御浜降りの時は、御神輿を先頭に4台の山車が後につけ、とても勇壮な巡行を見ることができます。

 

御神輿の周りの提灯と山車の明かりが暗闇の中にキラキラと光り、夏の手賀の夜を彩ります。

 

手賀地区の人々の1年の厄除けと安寧を願う大切な行事です。

 

見学の際はお静かに…

手賀祇園祭の山車について…

 

手賀地区には4台の山車があり、昼間はそれぞれの地区を曳き回しされます。

 

夜になると4台が集合し、一同に町内を曳回しされます。

 

古老の話によると、手賀の山車は明治時代には7台あったという事でしたが、時代の変遷とともに山車の台数がどんどん減り、昭和の終わりころには、ついに両宿と浜町の2台だけになってしまったという事です。

 

しかし平成に入り、竹町が鉾田の七軒町から、横須賀が玉造の諸柄からそれぞれ山車を引き取り改造、4台の山車が巡行する祭りになったそうです。

 

では、それぞれの地区の山車を紹介します。

両宿(宿)地区

両宿の山車

両宿は、普段は宿という地区ですが、祭りの時だけ名前が両宿になります。

 

山車は佐原の屋台をモデルにしており、手賀祇園祭では最古の山車と言われます。

 

山車を曳くのは両宿保存会、囃子連は両宿祇園囃子保存会が乗っています。

 

囃子は石岡流ですが、馬鹿囃子は独特な両宿馬鹿囃子を演奏します。

浜町(船津)地区

浜町の山車

浜町は、普段は船津という地区ですが、祭りの時だけ名前が浜町になります。

 

山車は佐原の屋台を摸していますが、山車前方に踊るための舞台を付けています。

 

山車を曳くのは浜町保存会、囃子連は浜町はやし連が乗っています。

 

山車の下部には水辺の集落にふさわしい龍の絵が描かれています。

竹町(竹の塙)の山車

竹町の山車

竹町は、普段は竹の塙という地区ですが、祭りの時だけ名前が竹町になります。

 

山車は鉾田の山車を竹町風にアレンジした形になっています。

 

山車を曳くのは竹町保存会、囃子連は竹町囃子連が乗っています。

 

山車の下部には鯉・鷹・虎・龍と祥瑞の絵が描かれています。

横新(横須賀・新宿)の山車

横新の山車

横新は、普段は横須賀と新宿という2つ地区ですが、祭りの時だけ名前が横新になります。

 

山車は手賀祇園祭では唯一の石岡型で、他の山車と比べ高さがあります。

 

山車を曳くのは横新祇園会、囃子連は横新はやし連が乗っています。

 

山車の下部と背部に迫力のある龍の彫り物と、角にほどこされた升組が目を引きます。

4台の山車の競演

 

手賀祇園祭においての最大の見どころは4台の山車の競演です。

 

祭礼期間中において、数回山車が揃い一斉に演奏する風景を見ることができます。

 

夜の時間帯に山車が4台揃いますので、華やかな山車を見ながら夏祭りの雰囲気に浸るのが手賀祇園祭の醍醐味です( *´艸`)

4台の山車の競演

2018年手賀祇園祭写真集

 

という具合に手賀祇園祭について説明しましたが、やはり写真や動画が見たいですよね。

 

ということでここから一気に、手賀祇園祭の2日間に写真を見ていただこうと思います!

本祭(1日目)

 

御神輿渡御

御神輿が出る前に祈祷を行います。

荒原神社に御神輿を迎えに行きます!

神輿が町内を練り歩きます。

横須賀祈願所でお祈り

山車巡行

355バイパスを超えて山車が集合してきます。

役の方々が挨拶をしたら競演の始まりです。

竹町が3台の山車を待ち構えます!

続々と山車が集まってきます。

両宿の山車と月

横新の山車と月

浜町の山車とおかめ

獅子舞も登場して盛り上がります!

狐もたくさんでてきました!

御浜降り

たくさんの行灯が闇に揺らめきます。

御浜降りを待機する山車は賑やか!

浜では静々と御浜降りが行われます。

本祭(2日目)

 

お昼の山車引き

両宿の山車引き

横新の山車引き

竹町の副若頭

浜町のきつね

夜の山車引き

横新と夕暮れ

竹町と夕暮れ

浜町とゆうぐれ

両宿と夕暮れ

上からのアングルで横新

両宿の山車

浜町の山車

竹町の山車

神輿還御・山車やり回し

行灯を先頭に神輿が出発します。

提灯の行列が本当にきれいです。

世話人の方々も笑顔です!

席に着いたらいよいよお祭りも終盤

4地区であいさつをしたら通しさんぎり&やり回しの始まりです!

こうして手賀祇園祭の夜は更けていくのでありました…

 

祭りの最後にどんどん盛り上がっていく姿は見ていて気持ちも盛り上がります!!
 

行方市交通安全協会 玉造支部 手賀分会

今回の手賀祇園祭の取材は、行方市交通安全協会玉造支部手賀分会の皆さんの多大なる協力の元で行うことができました。

 

というわけで、いつもはなかなか注目されないお祭りでの縁の下の力持ち!安協についてすこしだけ書かせていただきます!

 

安協の手賀分会の皆さんは、地域での主活動としては手賀祇園祭の警備を行っています。

 

人数は16人で活動しており、地域住民の安全を守り、交通安全思想の普及、及び交通事故ゼロを目指した地域社会に密着した活動を続けています。

 

今回の手賀祇園祭期間中も事故無く御神輿や山車が巡幸できるように陰でずっと支えて下さっていました!

夜の交差点を見守ります!

山車が出る場所の安全を見守っています!

山車の運行を見守ります!

休憩中…♪

安全に車線変更させています!

笑顔で山車を見守りますよ♪

車の誘導は事故がないようにキビキビと!

おわりに

どうでしたか?手賀祇園祭特集!

 

4台の山車で有名ですが、それ以外にも魅力がたくさん詰まったお祭りでした!

 

最後に今回、取材をしてみてとある方の感動したお話があるのでご紹介させていただきます。

 

「実は手賀の祭りは途中何度も断絶しかけたんだ。一時期は山車も2台まで減ってしまって、このままなくなってしまうと思った。だけど、そこから2台の山車が増えて盛り上がり返して来て、今の祭りの形になったんだ。これは手賀のみんなのおかげなんだ。みんなで協力したからこそ今この祭りがあるんだよ。」

 

人口がどんどん減少する中、老若男女地域に住む人々が一丸となって祭りを盛り上げる。

 

やっぱり祭りっていいなぁと改めて認識しました。

 

手賀の温かさに触れた取材でした!

 

やっぱり祭りっていいなぁ~(^^)

 

本当に皆さん暑い中お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!


協力

・行方市交通安全協会玉造支部手賀分会のみなさま
・世話役の皆様
・両宿保存会の皆様
・浜町保存会の皆様
・竹町保存会の皆様
・横新保存会の皆様
・両宿祇園囃子保存会の皆様
・濱町はやし連の皆様
・竹町囃子連の皆様
・横新はやし連の皆様
・手賀八坂神社氏子の皆様
・荒原神社氏子の皆様

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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