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なめがたヒストリー

【暴れる】行方市山田地区の山田祇園祭に密着してきました!

暴れ神輿で有名! 山田祇園祭の特徴を徹底分析

皆さん2カ月ぶりのなめがたヒストリーです。

 

夏! 夏! 夏ううううう!!!!

元気ですかーッ!!! からすです(^◇^)

 

さて、夏と言えば祇園祭! 祇園祭と言えば行方市!!!

 

7月中旬は、行方市内の様々な場所で祇園祭が開催されました。

 

行方市で開催された祇園祭に関しては、一昨年のコチラの記事をご覧ください!

【大特集】市内の9つの祗園祭【行方の夏】

 

皆様はどの祇園祭に行きましたかー???

 

さて、今回のなめがたヒストリーはその祇園祭の中から山田地区の祇園祭を特集したいと思います。

 

暴れ神輿で有名なこの祇園祭!

 

今回は暴れ神輿はもちろん、それ以外も徹底密着取材しました!

 

どうぞごらんください~(^^♪

山田祇園祭とは…


山田地区は旧北浦町の中心に位置する地区で、合併前の北浦町の中心を担い、商業や漁業、農業で栄えた地区です。

 

そんな山田地区で行われる祇園祭は毎年7月の下旬の土日に行われています。

 

山田祇園祭の特徴は、以下の3つがあります。

 

1、とにかく暴れ神輿である。
2、山車は佐原型の山車であるが、提灯の数やハンマの大きさが通常の佐原型の山車と異なる。
3、山車よりも神輿メインの祭りである。

 

この3つが行方市の他の祇園祭や山車曳き祭りと山田祇園祭が異なる点です。

暴れ神輿のいわれ…


山田祇園の暴れ神輿のいわれは多々ありますが、有名なものを1つご紹介いたします。

昔々、各地を暴れまわった神輿が、麻生の白浜から北浦に捨てられた。
その暴れ神輿は北浦を流れるうちに、山田の湖岸の古内邸の岸に流れ着いた。


山田の人々はその神輿を恐れ、一度古内邸に運んだがどうしようもできない。
その後八坂神社に運び、神輿の御霊を喜ばせるために現在も年に1回暴れさせているという…。

口伝では300年前に流れ着いたという事です。

 

各地を暴れまくった神輿を現在まで祀り続けている、山田の人々の神輿を敬う心はすごいものだなと感じました。

山田の歴代の暴れ神輿について

現在の山田の暴れ神輿

先代の山田の暴れ神輿

先々代の山田の暴れ神輿

山田の暴れ神輿は先々代の暴れ神輿まで、山田地区内で確認することができます。

 

先代の暴れ神輿は山車の上にのる神輿で、平成12年前後まで使われていたものだそうです。

 

この先代の暴れ神輿が引退する前は、山車には福俵が乗っていたそうですが、引退後、現在のように暴れ神輿が山車の上にのるようになったとの事です。

 

先々代の暴れ神輿は、山田地区内の愛宕神社に奉納されています。この神輿は、昭和27年まで使われていたそうで、その後愛宕神社に奉納されました。

 

祭りの時は乱暴に扱われる神輿ではありますが、引退後も山田の人々に大切にされているのがよくわかりますね。

 

そして、先々代まで全く同じ形をしています。これも伝統を守り抜いてきた証拠でしょうね。

山田の暴れ神輿の形態

 

山田の暴れ神輿は、祭り中にどんどん姿を変えていきます。

筆者が分析した限りでは、第四形態までありますので今回はそれをご紹介します。

神輿殿から取り出された暴れ神輿

第一形態


まず第一形態、これは暴れ神輿が神輿殿から出す時やしまう時の形態です。

 

この時は神輿に担ぎ棒が付いていないので、担ぎ手全員で神輿自体を支えます。

 

この形態になっていることで、小さな神輿殿にキッチリと神輿が収まります。

 

神輿そのものという感じですね!

第二形態

 

次に第二形態、担ぎ棒を打ち込み、山田地区内を練り歩くときに変形する形です。

 

変形させる時に、担ぎながら担ぎ棒を打ち込み杭を打ちます。

担ぎ棒に杭を打ち込みます。

そのまま集落を練り歩きます。

第三形態

 

次に第三形態は、端的に言うのであればバトルモード!!!

エガキと呼ばれる神輿に付いた外側の鳥居を外し、暴れる準備を万端にします。

暴れ神輿を揉む前にエガキを外します!

いよいよ本番!

神輿を暴れさせます!!!

凄まじい見た目になっている暴れ神輿。

第四形態

 

第四形態は、勝手に名付けました豊穣モード!!!

 

この形態が見られるのは、1日目の北浦に神輿をぶっこんだ後です。

 

この形態の特徴は、生の鯉が2匹ぶら下がっていることです!

 

かつては北浦に神輿を入れた時に泳いで魚を捕ってきていたとか…

 

中々見ることのできない形態です。

山田の山車について

 

筆者が見た山田の山車の運行の特徴を解説します。

 

山田の山車の外見上の特徴としては、大天井(一番上)の周りを一周ぐるっと囲むように提灯が配置されており、昼はしめ縄を張り、夜は山田の「や」の字を書いた提灯を付けます。

 

扁額には「豊穣」の文字、夜の提灯の中央には「天王」の文字を掲げています。

 

しかし何と言っても最も特徴と言えるのが山車人形ではなく、山車に神輿が乗っていることです。

昼の山田の山車

夜の山田の山車

次に山車の下回りの特徴です。

 

山田の山車は、佐原型の山車では珍しい小回りの利く小型のハンマ(タイヤ)で、ハンマの木材が地面と接地する部分はを鉄板で覆ってあります。

 

そして、車軸が摩擦で熱を持たないようにペットボトルに入れた氷で冷しながら山車を運行するという特徴もあります。

また、山車の休憩中にハンマを整備をする際は、ジャッキで持ち上げず、なんと人力で山車を持ち上げます。

 

こんなところにも山田の荒々しさが見え隠れします。

山車の下回りの様子。

自力で山車を持ち上げます。

山田の山車の周りをぐるっと囲む花代(寄付)の紙は、寄付をもらったらすぐに名前が書かれます。

 

なお、観光で行かれた方も祝儀袋に寄付を包んで、山車の周りにいる会計の服を着ている人に渡すと、山車に名前が貼ってもらえますよ!

 

山車に自分の名前が書かれていると考えると、とても嬉しい気分になりますね( ^ω^ )

その場で書いて…

すぐに山車に貼ってくれます(^◇^)

山田祇園祭の組織形態

 

山田祇園祭を運営する上で、たくさんの人達が関わっています。

 

今回は、どんな人たちが山田の祭りを運営しているのか教えちゃいます!

山田の祇園祭を運営する母体は、山田囃子保存会という団体で、その中に様々な役職や団体が存在します。

 

その中で細かく役割が分類されています。

エガキを掲げる神輿頭

神輿頭


その名の通り、メイン行事である神輿を取り仕切る人物。基本的に神輿の花棒(先頭)にいることが多い。

 

神輿からエガキを取り、第三形態のバトルモードになり担がれた暴れ神輿から最初に飛ぶ人物。

 

神輿をメインとする山田祇園祭では、一年かけて神輿行事をまとめる力を必要とされるため最も重要な人。

山車頭

 

山車の運行を取り仕切る。

山田の細い道の運行はこの山車頭の指示にかかっている。

 

山車の正面にいて、チャギ(拍子木)を持っている人。

今年はこの袢纏を着ていました!

山車を安全に運行させる重役

山田若連&弘志會(こうしかい)


山車を曳く人達。 

三役である若頭・副 若頭・会計を中心にまとまっており、安全な山車の運行に欠かせない存在。

 

山田若連の袢纏は、今年作った新品だそうです!

三役の袢纏は緑色の格子に「八坂」

山田若連三役揃い踏み

山田若連の袢纏は黒色の格子に「八坂」

山車の運行には欠かせない山田若連

弘志會の袢纏は背中に「素戔嗚尊」

弘志會の皆さんの踊り姿

囃子連は老若男女問いません。

山田囃子連


山車運行を彩る山田囃子連はとてもたくさんの浴衣を持っています。

 

素戔嗚尊と染め抜いた浴衣や波模様の浴衣等々。

 

夏まつりで熱いので、袢纏は着用していません。

 

佐原囃子の牧野流の曲を演奏しています。

 

今年の祭りでは八木一丁を多く演奏していたので、筆者的にはテンションが上がりました(^◇^)

世話人


白い服を着ている人達が世話人。

山車運行の際の縁の下の力持ちです。

 

山田地区のそれぞれの組から選ばれ、今年は11人で世話人の運営をしていました。

元気な子供たち


やっぱり祭りに欠かせないのはこの子たちの笑顔ですね(^◇^)

子ども達は、背中に素戔嗚尊のプリントされたTシャツを着て祭りに参加しています。

 

これからの山田祇園祭を担う存在です。

子ども達もいつか山車を押すようになるのかな?

集合してみんな笑顔です(^◇^)

2017年の山田祇園祭の写真集

 

という具合に山田祇園祭について説明しましたが、やはり写真や動画が見たいですよね(^◇^)

 

という事でここから一気に、山田祇園祭の2日間の写真を見ていただこうと思います!!!!

本祭(1日目)

 

昼山車の運行(1日目)

山田の山車蔵からお祭りはスタートします!

少し山車を曳いたらみんなで朝ご飯休憩!

みんなでお昼休みにお弁当♪

昼の山車運行が終わると、夜の山車の飾りつけ

暴れ神輿(1日目)

ナント親子3代で祭り参加!今年もおじいちゃん頑張ります!

まずは豪快に神輿殿を蹴ります。ここから神輿はスタートです!!!

あばれ神輿が神輿殿から出てきました!

神社から出て練り歩き始めます。

北浦から神輿を出して…

いよいよ神輿も最終形態!

三本締めで終了です!!!

 

夜山車の運行(1日目)

 

暴れ神輿が終わったらシャワーを浴びて着替えて休憩することなく夜の山車の運行の開始です!

山田の人たちは尋常じゃないくらい体力気力があるな…と感じます><

綺麗なののの廻しの跡

祭り1日目お疲れ様でした!!

本祭(2日目)

 

昼山車の運行(2日目)

山田祇園祭の重鎮達

全員揃って記念写真です!

山田囃子連の記念写真!

山田囃子連の記念写真!

今日も1日張り切っていきましょう!

花代の習字に子供たちも興味津々!

お昼休憩は北浦荘でみんなでお弁当!

2日目は天気にも恵まれました!

暴れ神輿(2日目)

今日も暴れ神輿の始まりです!

御仮屋も神輿を出す準備を始めます!

暴れ神輿の時のダイブをたくさん撮ってみました!

 

どのダイブが一番カッコいいでしょうか!?(^◇^)

八坂神社の神輿殿に暴れ神輿が運ばれ、いよいよ神輿もクライマックスです。

神輿殿の前で神輿を揉みます。

参加者全員の鉢巻きで神輿を洗います。

夜山車の運行(2日目)

 

山田の暴れ神輿が終わった後も、休憩なしにすぐに山車曳きが始まります!

 

最後まで!! 燃え尽きるまで!! やるのが山田スタイルです!!

最後はみんなトンボにかかります!

最後まで踊りは手を抜きません!

囃子連もラストスパート!

笠を投げて盛り上がります!

祭りが終わるのが惜しいので、最後に山車を止める人VS山車を入れる人の対決があります。

 

山車が上下にガシャンガシャン揺れるので見所でもあります!!

 

こうして山田祇園祭の全行事が終了し、また来年の祭りのための準備が始まるのでした(^◇^)
 

おわりに

 

どうでしたか? 山田祇園祭特集!

 

暴れ神輿で有名ですが、それ以外にも魅力がたくさん詰まったお祭りでした!

 

最後に今回、取材をしてみてとある方の感動したお話があるのでご紹介させていただきます。

 

「実は山田の山車は昔はあったんだけど、途中で無くなってしまって、昭和50年の初めまでは無かったんだ。山車を作ったのも、老若男女、親子三代でみんなで参加できる祭りにしたかったからなんだ。あれ(昭和50年初頭)から40年経つけど、ようやく親子三代の祭りになってきた。これが本当に嬉しいんだ。」

 

聞いていて打ち震えました。

地域の人々が年齢立場問わずに参加して盛り上がることができる。これこそが祭りの本質だなと。

 

「暴れるし荒々しいけど、温かい」

そんな山田祇園祭にあなたも行ってみませんか?


取材協力

・山田囃子保存会の皆さま
・山田若連の皆さま
・弘志會の皆さま
・八坂神社氏子の皆さま

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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