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なめがたヒストリー

【お正月】門松とはいったい何なのか?

お正月飾りといえば、門松って何のためにやってるんでしょう

もういくつ寝ると~お正月~♪

 

平成28年のなめがた日和最後の営業日のからすです。どうも皆さん平成28年もなめがたヒストリーを読んでいただいてありがとうございました!

 

というわけで、今回はお正月飾りの門松について書いていこうと思います^^

 

クリスマスが終わると、どこもかしこも一気にお正月の準備となります。

普段何気なくやっているお正月飾りですが、一体どのような意味でやっているのか。

今回はお正月飾りの中でも、特に有名な門松に関して書こうと思います。

 

今年最後のなめがたヒストリー始まり始まり~~~♪

門松について

門松とは…

門松と言ってわからない人はいないでしょうけど一応説明します(笑)

 

門松とは日本の正月行事で欠かせないシンボルで、松、竹、梅などの縁起の良い材料を使用して、主に玄関や門などの前に置く飾り物です。

行方市内で見られる門松

(割烹美登利さんの玄関)

門松はなぜ置くの?

この門松とはいったいどういう意味があって置いているのか。

諸説ありますが、門松というのは簡単に言うと神様の依り代です。

 

では、依り代というのは何なのかということですが、依り代というものは神様がお正月に家に来る際に目印になるものです。

つまり「おーい!神様こっちこっち!!ここに来てくださいよぉ~~~!!!」という事ですね。

門松を飾る日にち

門松を飾りつけを始める日にちは12月13日~28日と一般的には言われています。

 

12月13日は、いわゆる煤(すす)払いの日ですね。今でいう大掃除の日です。

大掃除をして一年の煤を落としたらいよいよ新年の準備という事ですね。

 

そして、門松を飾るのは一般的には28日までに飾らないといけないと言われています。

 

なぜ28日までかと言いますと、29日以降は…

29日…二重苦になるから。
30日…旧暦の大晦日になるから。
31日…神様は1月1日ではなく12月31日に来るので、31日に飾っても神様が来る時間に間に合わないから。

 

という事が言われています。

 

特に31日に飾ることはお通夜飾りの飾り方に似ているとされ、一夜飾りと言われていて良しとされていません。

門松をしまう日にち

一般的には門松をしまう日にちは1月7日~15日の間と言われます。

 

大正月の終わる7日にしまう家や、鏡開きと同時に10日にしまう家、小正月の終わる15日にしまう家などがあります。

 

これは本当に様々なやり方がありますので、皆さんは自分の家に伝わる日にちで門松をしまってみてくださいね!

門松を目印にやってくる神様とは…

さて、前置きはこの辺にして、ここからなめがたヒストリーらしい感じの話に移ります。

 

さっきから門松を目印に神様が来るというように書いてきましたが、「神様っていったい誰なんだっぺ?」という事でそのことについて書こうと思います。

 

門松を目印に来る神様は、年神様ともいわれる神様です。

かつて明治から昭和まで活躍した民俗学者の折口信夫のいう、客神(マレビト)という神に分類される神様になります。

 

この神様は、彼方の異世界から人間の世界にたまに来る神様です。

つまり、神社等の社の中に鎮座しながら、いつもその場所にいる神様ではないんですね。

たまに来る神様だから、目印も必要だし、いる場所も必要なわけです。

 

そんなわけで丁重におもてなしをしなければならないというわけですね。

年神様と呼ばれる神様は日本全国でたくさんいます。

 

年神様としてとても有名なのが、秋田のなまはげや、北陸のアマミハギ、鹿児島県の甑島だとトシドンと呼ばれている年神様です。

 

しかし、このような年神様は実はとっても例外で(例外だから有名)、関東近辺では、年神様というのは、だいたいは歳徳神という神様がやってくると言われています。

歳徳神とは…

歳徳神(『天保新選永代大雑書萬歴大成』より)

とりあえず、絵で何かイメージできるものがないとと思い、江戸時代の生活大百科的な本の『天保新選永代大雑書萬暦大成』という本の中に出てくる図で歳徳神の図が載っていたので紹介しておきます。

 

このような神様が門松を依り代にやってくるというわけですね。

 

皆さんは何かというと「お正月に神様をお迎えして…」という説明を聞くと思いますが、こんな感じの神様が毎年お正月にやって来る神様なんですね。

 

お正月にやってきて、各家々の幸福と一年の安寧をもたらして帰っていくと言われる年神様こと歳徳神。

 

今度から門松を見た時にちょっと思い浮かべてみてはいかがでしょうか?

 

毎年見ているお正月の門松が、ちょっと違う様子で面白く見えるかもしれません(笑)

おわりに…

お正月の過ごし方は日本中の各地で様々であり、家々によっても個人によっても様々です。

のんびり過ごしたり、旅行に行ったり、はたまたお仕事であったり。

 

色々なお正月の迎え方があるとは思いますが、平成29年もとってもいい年になれるように筆者からすは願っています。

お正月は一年間の安寧を願いながら良いお正月を過ごしましょう!

 

平成29年も良い年でありますように^^

協力

割烹 美登利

 

参考文献

神宮館編『永代大雑書萬歴大成』(神宮館 1998)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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