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なめがたヒストリー

【中山】七五三の祭り! 市杵島神社

~市杵島神社の歴史と七五三について~

すっかり冬ですね~

もう今年も1ヵ月…いよいよ年の瀬です><

どーもからすです!

 

さて、今回のなめがたヒストリーは中山の市杵島神社の七五三の祭りを特集します!

 

七五三になった子供たち! おめでとーーーうございまーーーーす♪

市杵島神社とは…

市杵島神社の鬼瓦に「弁天」の文字が見える。

ちょっと初めから脱線しますが、まず七五三の話題に移る前に、今回はなめがたヒストリーで扱う話題で最も難しい事を書きます。

 

それが市杵島神社の話です。

 

この市杵島神社の祭神は弁財天です。社の上にも弁財天の「弁天」の字が刻印されています。

 

ここで変だなぁ~と気が付く人はなめがたヒストリーをよく読んでいてくれる人ですね。

 

そう、この神社は神社の名前と主祭神が違うんです。


市杵島神社の祭神は普通はイチキシマヒメです。しかし、ここで祀られている神様は弁財天…

 

よくよく考えると、弁財天は神様ではなく仏様。宗教自体違います。

 

これをしっかりとらえるには神仏が何かを考えなくてはいけません。

 

市杵島神社にはこのような昔話が残っています。

昔々、とても美しい姫がおりました。
しかし、姫の全身には鱗形があり、姫の美しさの噂が語り継がれるうちに、鱗形の肌のことも、人々の知るところとなり、「姫はきっと、蛇の生まれ変わりに違いない」という者まで現れて、蛇女良と言われるようになったという事です。
姫は、年ごろになって、我が身を恥じて思い悩み、一の沢の枡池に身を投げてしまいました。
水青く、常に満々と水をたたえていた一の沢の池は、それからというもの、たびたび白波が立ち、蛇の姿を見たという者まで現れて、里人は、蛇の化身であろうと恐れて、とても近寄ることができませんでした。
美しかった姫の身の上を、たいそうあわれに思った甥の永定は、永正元年(1504年)、池の上の森へ蛇女良の霊を祀りました。
そして、神官が馬に乗り、馬上より松明をかざして池に投げ込む投げ祀りをしました。
その時は、まるで大蛇が出てきたのではないかと思うほどに、池に白波が立ったということです。
池の上の森に蛇女良の霊を祀るようになってから、里の人は安心して弁天様に参拝することができるようになったという事です。


『玉造の民話 第一集』より引用

七五三とは…

さて、市杵島神社の話はこの辺にして世間一般で言う七五三について説明します。

ご存知の通り、七五三とは7歳・5歳・3歳の成長を祝う年中行事です。

 

実は七五三の歴史はそんなに古くなく、天和元年11月15日に徳川第5代将軍徳川綱吉の長男である徳川徳松の健康を祈って始まったといわれています。

 

まだ、たった300年くらいしかない文化なんですね。

 

何かもっと昔からやっている気がするのですが、意外な感じですよね。

 

旧暦の15日は鬼宿日という日に当たり、鬼が出歩かないので子どものお祝いするのにもちょうどいいっていう事なんでしょうね。

 

さて、現在の七五三の儀式はどういうものかというと、3歳が「髪置きの儀」、5歳が「袴儀」、7歳が「帯解きの儀」という儀式を行い子供が健やかに成長したことを感謝し、これからの成長を祈るという儀式になっており、現在日本中で行われています。

 

市杵島神社の七五三の祭りとは…

さて、結構色々脱線しましたが、中山地区の市杵島神社の七五三の祭りについて書かせていただきます。

 

市杵島神社の七五三の祭りは、毎年平日休日にかかわらず11月15日に行われます。

 

お祭りの運営は中山地区を7組に分けて、当番制で7年に1回運営に当たるそうです。

 

今年の当番地区は駅組。かつて存在した鹿島鉄道の榎本駅の周りの組で駅の周りだから駅組というそうです。

 

中山地区の七五三に該当する子供たちは、当日おめかしをして神社に集まります。

 

中山地区の皆さんに見守られて子供たちは神職さんと一緒にお祈りをします。

境内では中山地区の皆さんが準備にいそしんでいます。

境内のいたるところにお餅が供えてあります。

神様にお祈りできたかな?

このお祭りはとても厳かな空気のもとに行われます。

 

子ども達の健康と地区の安寧を願います。

 

そして、儀式が終わった後はお楽しみのご飯となります。

甘酒も用意してありました♪

寒い時はやっぱりコレですよね☆

外では焼き芋を焼きながら暖を取っていました!

駅組の皆さんで最後はご飯を食べます♪

今年の七五三は2人でした☆ これから元気に育ってくださいね♪

おわりに

地域一丸となって子供たちをお祝いする…なんて素晴らしい事でしょうか。

 

このような地域行事がこの子供たちの子供たち、そして孫たちの代まで末永く続いてほしいものですね。

 

中山地区で生まれ育った子供たちにがこの行事を受け継いでくれますように…。

協力

・中山地区の皆さま
・駅組の皆さま

 

参考文献

・『玉造町史』(玉造町史編さん委員会、1985)
・『玉造の民話』(玉造教育委員会、2004)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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