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なめがたヒストリー

【手賀】鳥名木氏について【鳥名木家文書】

~鳥名木氏の相続のお話~

2015/07/07

暑かったり寒かったり不思議な天気が続きますねー

こんにちは!からすですヽ(*´∀`)ノ

突然ですがみなさん、なめがた郷土かるたをご存知でしょうか?

なめがた郷土かるたは市役所のHPだと以下のように書かれています。

なめがた郷土かるた→http://www.city.namegata.ibaraki.jp/sp/page/page001778.html
なめがた郷土かるたは、行方市合併3周年を記念して作成したものです。
芹沢鴨や麻生藩家老屋敷、帆引き船、どぶろく祭りなど、行方市の歴史や文化に関わる様々な事柄を題材にしています。
読み札の裏には、史跡などにまつわる歴史的な由来や説明が書かれており、興味をもたれた文化財の解説文を読むだけでも楽しめます。家族で遊びながら身近にある文化財を知ることができ、行方市の歴史を振り返るのに最適なものです。 
さて、ど~~~れだ!!
さて、ど~~~れだ!!
子供たちの歴史教育に最適のかるたです!

今回のなめがたヒストリーはこのかるたから引いたものをテーマに語ってみようと思います。
そ…
そ…
なにか難しそうなものを引いてしまいました…。
なにか難しそうなものを引いてしまいました…。
おやおや…からすの少し専門外の札がきましたよ・゜・(ノД`)・゜・

かるたの裏に手がかりが書いてあるのでここから調べてみましょう。

かるたの裏には以下のようにありました。
鳥名木家は玉造氏や手賀氏の分流で、鎌倉中期から室町期にかけて鳥名木の地を本拠に勢力を張っていました。近世には麻生新庄氏に仕えました。領地の相続や霞ヶ浦の海賊等に関する文書が40点以上残されており、中世の地方政治や社会を知る貴重な文書となっています。
さて、この手がかりを基に鳥名木さまについて調べて語っていこうと思います。

鳥名木について

まず、鳥名木氏と、史跡になっている鳥名木館跡、そして鳥名木氏の相続に関して書かれている鳥名木家文書について説明します。

鳥名木氏とは…

鳥名木家とは中世を通じての武家の家柄で、中世常陸の武士団の一つである常陸平氏の流れを汲む旧家です。室町時代までは惣領家手賀氏のもとで、庶子家の一つとしてその統括下にありました。
鳥名木家は、初出文書の年次からみて、鎌倉時代後半までには成立したと考えられ、行方郡荒原郷鳥名木村に居を構え、そこを名字の地とした家です。

鳥名木館跡とは…

ここは超地元密着型のなめがたヒストリー…手を抜くわけにはいきません!!!

ということで、現在の鳥名木家本家に突入取材をしてきました!

鳥名木家本家ではおばあちゃんが鳥名木氏のことを教えてくださいました。

おばあちゃんの言うところ鳥名木家文書というのは東京大学の石井進教授という方が研究に来ていて文化財登録への道を歩みました。

現在も鳥名木館跡には石井進教授の建てた石碑が残っているそうで今回はその石碑を見せていただきました。
※石碑は私有地にありますので所有者の許可を得てから見学に行ってください。
すごい道を進みます。
すごい道を進みます。
奥に鳥名木館跡の案内看板を見つけました。
奥に鳥名木館跡の案内看板を見つけました。
さて、次は石碑を探します。
さて、次は石碑を探します。
さらにすごい道を進みます。
さらにすごい道を進みます。
ありました! 石井進教授の建てた石碑です!!!!<br>(写真だけだと簡単に見えますが実際はものすごい道を進んでいます…)
ありました! 石井進教授の建てた石碑です!!!!
(写真だけだと簡単に見えますが実際はものすごい道を進んでいます…)
石碑には次のようにあります。
鳥名木城址
鳥名木家は桓武平氏常陸大掾氏の一族といわれる旧家ですでに鎌倉時代中期から鳥名木を中心とする附近一帯に勢力を張っていた。
この城址は同家累代の居城の跡である。
最近までこの場所にそびえ立っていた古来の緑滴る巨松の姿の最早見られないのは残念であるがなお残る中世以来の遺構はまことに貴重な史跡である。
東京大学教授 石井進 撰文
追記
昭和53年城址の目通り約6メートルの巨松遂に枯損伐採するの止むなきを至りたるを機に代わりの植樹をなしこの碑を建てる。
昭和58年9月
この碑を見る限り石井教授が並々ならぬ思いで鳥名木氏を研究していたことがわかります。

そして余談ですが、どうやらこの鳥名木城址には巨大な松があったということもわかりました。
この松どうやら先月特集した高須の一本松と対をなしていた巨松で、鳥名木の一本松という松であったということです。※高須の一本松の記事はコチラ→http://namegata.mypl.net/mp/history_namegata/?sid=34465

先月高須の一本松を特集しただけに何か不思議な縁を感じました。

さてさて、この石井教授が研究していた鳥名木家文書を解説していきましょう。

鳥名木家文書とは…

鳥名木家文書とは、玉造手賀の鳥名木家に伝来してきた文書群で中世文書を主体とするもので、茨城県指定文化財となっているものが51点(うち中世文書は46点、包装を含む)で、現在も鳥名木家には多くの近世文書も残されています。

鳥名木家文書は大別すると4つに分けられます。

1:譲状類
所領などを子息に譲るときに作成する文書

2:合戦関係文書類
室町~戦国時代の諸合戦に参加した時に作成する文書

3:書状類
室町時代の上級権力である関東管領上杉氏の被官たちとの間でやり取りした文書

4:知行宛行状・返礼書状
近世麻生藩主新庄家とのやりとりの文書

この中でなめがた郷土かるたにある相続の記録というものは、1の譲状になります。

譲状についてさらに詳しく説明すると血縁者間で所領(つまり土地ですね)や資材(つまり家ですね)などの財産を譲渡するときに作成するもので、鳥名木家文書の中には鎌倉時代後半の永仁5年(1297)の「ちあうあ譲状」を最古として、南北朝時代の観応2年(1351)2月3日と同年3月5日のもの、室町時代半ばの永享9年(1437)年の1月・11月・5月の計5通が残されています。

観応2年(1351)のものは長文で、内容は嫡子のみではなく庶子までの分割分の所領規模や範囲、また相続人がいない場合についてなどの細かい内容になっています。

しかし、永享9年(1437)の譲状は、嫡子に譲るという文言のみの極めて短文な文章です。

おそらく南北朝時代から室町時代にかけて鳥名木家の相続方法が分割相続から嫡子単独相続に変化したということがわかります。

歴史の中の相続に関しての筆者の見方

筆者の個人的な戯言ですが、歴史を語る上でこの相続の問題というものは非常に大きな問題を含んでいます。

大概、歴史の転換期というのは為政者の代替わりの時に相続の問題を絡めて発生します。

皇室や公家、将軍家や大名家の相続の時には必ずと言っていいほどなにか問題が発生します。

鳥名木家文書はこの相続という問題を文字にして明らかにし、問題の発生を抑えようとし、解決しようとしたた非常に素晴らしいものであると感じます。

そして、鳥名木家文書の内容から分かる分割相続から直接相続への変遷の意義。

これ実は非常に面白い話でして、当時の土地相続、つまり田んぼですね。

いくらたくさんの田んぼを持っていても分割相続を繰り返すと子供の代、孫の代、ひ孫の代になるとそれぞれの持つ面積が狭くなり、少量の収穫しか入らず家が衰退してしまうのです。

つまり田んぼを分けて家が衰退するような事をすることを“たわけ(田分け)”と言うわけですね。

鳥名木家は早い段階で“たわけ”は家を滅亡させるという事に気がついたのでしょう。

分割相続から嫡子直接相続に変更しています。

ここからも家を守る意思というものが感じられますね。

歴史の中では相続の問題は難しいのでないがしろにされがちな問題ですが、今回は相続という切り口から歴史を感じることができました。

ご先祖様から大切に受け継いできた土地や財産…あなたはどのように相続しますか?


鳥名木館跡の地図


参考文献

・内山俊身「鳥名木文書について」(玉造町郷土文化研究会『玉造史叢』第44集、玉造町教育委員会、2003)
・「妖怪八ツ目鰻」(玉造町郷土文化研究会『玉造史叢』第6集、玉造町教育委員会、1965)
・鼓乙音「鳥名木館考記」(玉造町郷土文化研究会『玉造史叢』第5集、玉造町教育委員会、1964)
・横須賀司八「伝説八つ目鰻を射止めた強弓の鏃」(玉造町郷土文化研究会『玉造史叢』第28集、玉造町教育委員会、1987)
・「鳥名木館跡(手賀)」(玉造町郷土文化研究会『玉造町史料写真集』、玉造町教育委員会、1976)
・なめがた郷土かるた製作委員会「なめがた郷土かるた」
・『玉造町史』(玉造町史編さん委員会、1985)

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