行方市小幡の行方消防署において行方消防署・鉾田消防署・潮来消防署の救助隊員による合同訓練が開催されました。
救助活動を行うにあたり、各消防署での資機材の確認と連携の共有は災害や事故など救助活動を行う上で最も重要です。また、救助隊員同士の連携を持つことで、1秒でも早く尊い命を救うことに繋がります。

行方消防署には鉾田消防署・潮来消防署には装備していない最新の救助機材があり鹿行管内すべての救助事案に出動することになっているそうです。　このように、合同での訓練をすることで、行方消防署にはどんな資機材があり、到着するまでの間どこまでの救助をしたらよいかが想定でき、要救助者の命を救うことが出来ます。

今回の訓練では、行方救助隊員が鉾田・潮来救助隊員へ資機材取り扱い説明をし、実際に取扱訓練をするものです。

・LQS(保持用支柱器具)
倒壊建物や、トンネル崩壊、車両横転等の救助作業に入る時など対象者、作業員共に安全性を確保する手段として活用されます。

・エアマイティ(重量物排除器具)
空気圧を利用してバックを膨らませその力で物を持ち上げたり押し広げたりすることが出来ます。

・プロカム2
家の倒壊など生き埋めになった救助者の捜索が出来ます。カメラ・マイク・スピーカーも搭載。

・オートハイドレックス
超高圧消火装置。高圧噴霧のため少ない水で効果的に消火でき、水噴霧と泡放射の切り替えがスムーズに出来ます。狭い場所、車両火災やトンネルなど閉鎖空間で発生した火災に威力を発揮します。

・電動レスキューツール(カッター、スプレッダー、コンビツール、ラムシリンダー)
電動油圧式救助器具です。交通事故などでつぶれた車輛などのドアを押し広げたり、鉄パイプなど、物を切断するものなどが用途に応じて使い分けが出来る器具が揃っています。

交通事故や災害、または火災などで消防署へ119番通報をするとき・・・
事故や災害が起こり、慌ててしまうかもしれませんが必ず「○○市」と付け加えて通報してください。
通報はいぼらき消防指令センターへ入り、その後、災害現場に一番近い地域の消防署が出動するようになっています。　また、車両事故など物に挟まれたりしたときなど「もっと早く」と、思いがちですが救助隊員の方は、事故後になるべく早い社会復帰ができるための救助活動をしてくれています。(救助隊員の方も一刻も早く救助したい気持ちは一緒です。)

今回の取材で電動レスキューツールを一部体験させていただきましたが、重さはナント19kgも有りました。(常日頃の体力づくりも大変！)
「どの資機材をどの場面で使用するか！」は日頃の訓練と各地域との連携は欠かせないものなのだと実感しました。
台風での水災害、昨年の竜巻被害など近年の自然災害が多くなっています。
自分で助ける！ではなく二次災害が起きないように「命を守る」最前線の消防隊員にお願いすることをお願いします。

行方消防署の皆さま
今回の取材を通して、わかりやすくご説明いただきありがとうございました。
皆様の安全も心よりお祈り申し上げます。